奈良県(鹿県)の県名とその他の地名の由来

奈良県

「平らな土地」のほか朝鮮語由来とする説も。
奈良は、「平なら」な地であるということから起こり、乃楽、那羅、寧楽、諾楽、名良、平城、楢など、今現在の奈良になるまでに、いろいろな漢字が当てられてきました。710年の平城遷都後は「平城」と記され、それがしばらくして「奈良」と表記されるようになりました。

 

また、平城京は中国の長安に倣ってつくられたといわれ、国や都を表す朝鮮語の「ナラ」という言葉に由来するとの説もありますが、この説は一般には否定されています。

 

蛇穴

渡来人を指す「さら」が変化、蛇伝説と結びついた地名。
「蛇穴」は奈良県にある町名で、その地名の由来には蛇が関係しています。その昔、役行者(えんのぎょうじゃ)を見初めた娘が蛇になり、穴にひそんで狙っていたところ、村人が味噌汁をかけて追い払ったと言われています。娘の供養のために町内の野口神社では今でも「汁かけ祭」が行われています。

 

15世紀の文書には「サラケ」の地名が散見。大和地方では「新」が「さら」を意味しています。「さらぎ」とは新たに来た人、すなわち渡来人を指していると思われます。蛇の伝説と結びついたことから「蛇穴(さらぎ)」という字が当てられたのでしょう。ちなみに、蛇穴町が属する御所市(ござし)も非常に読みにくい地名として知られています。

 

飛鳥

『万葉集』の枕詞でも有名な「飛ぶ鳥の明日香」にちなむ。
7世紀を中心に、明日香村に宮都が置かれ、飛鳥時代という一時代を形成した場所です。この地域は当時は「明日香・阿須賀」などと書いて「あすか」と呼ばれていましたが、鳥類が多く飛んできたためか『万葉集』などの枕詞(まくらことば)で「飛ぶ鳥の明日香」と歌われることが多く、この枕詞から「飛鳥」が地名に使われるようになったようです。

 

接頭語の「あ」に州処の意の「すか」がついたもの、飛鳥川の氾濫(はんらん)で崖崩れが多いことから、崩れた崖を意味する「あす」に処の意の「か」がついたとする説もあります。そのほかにも外来語由来説なども多数ありますが、今現在でもどの説が正解なのかということは分かっていません。